ご 挨 拶

西日本肥満対策コンソーシアムの設立目的

西日本肥満研究会は地域における肥満の予防、そして肥満症の治療に特化した学術活動をより活性化することを目的に、1993年に設立されました。臨床医学、基礎医学、臨床栄養学、看護学、スポーツ医学といった関連する多領域の専門職によって構成され、現在では39名の世話人によって運営されています。

肥満症の病態やその健康障害に及ぼす仕組みについては、年を追うごとにその理解は深まりつつあります。しかし一方で、情報化都市型社会の深化に伴い、肥満者の割合が年々増え続け、肥満症発症の機序はより重層・複雑化し、市井では肥満に関するさまざまな不適切な情報が溢れています。

この現状を改善するには、地域社会、とりわけ一般市民の予防や治療に対する正しい理解、その実践への積極的な参加が不可欠になります。しかし、その対策となると、手つかずに近い現況と言わざるを得ません。より進化した肥満の予防や肥満症の治療には、一般生活者、当該医療の専門職、地域医療関係者、企業、行政が適正な情報を共有し、問題解決への多面的な活動を推進できる共同体の新設が強く望まれます。

今般、以上の目的を名実ともに促進できる担い手として、「西日本肥満対策コンソーシアム」を設立する運びとなりました。

西日本肥満対策コンソーシアム 理事長坂田 利家

西日本肥満対策コンソーシアム